1787年2月、ナポリを訪れたゲーテは、町の風光や名所について土地の人が言っている「ナポリを見て死ね!」に全く意義がなさそうです。

「ナポリの詩人はこの地の景勝の地位をひどく誇張して歌っているが、それも無理とは思えない。よしんば近くにもう二つ三つヴェスヴィオのような火山があったにしても、ナポリの値打ちは変わらない。ここにいると、ローマのことなど全く思い返して見る気にもなれぬ。当地の快濶な四囲に比べると、テヴェレ河の低地にある世界の首府は、僻地の古寺みたいに感じられる。・・・ナポリは楽園だ。人はみな、われを忘れた一種の陶酔状態で暮らしている。

 私もやはり同様で、ほとんど自分というものが解らない。全く違った人間になったような気がする。」(『イタリア紀行』相良訳)ゲーテはイタリア旅行中、ローマの次に長く滞在して、階級・職業・年齢の異なる市井の人々の暮らしぶりを、特に貧しい子供たちについて、細かい観察眼で綴った、あくまでも明るく、いたいけな子供たちが喜々として大人たちに混じって働く姿が随所に見られます。


前8世紀、エーゲ海ロードス島からやってきたギリシア人によって建設 前4世紀からローマの支配 ギリシア文化の伝統が残り長らくギリシア語が使用されていた 中世以降、1860年の統一まで7つの外国王朝に支配される 西ローマ帝国滅亡による混乱のあとドイツ、フランス、スペイン系の王朝、が次々とナポリ・シチリア王国に君臨、長いあいだ王国の首都 いくつもの王城がある 1750頃ナポリ王国 先駆的とも言える文化財保護の法律ができた→国立考古学博物館

陽光きらめく中、フニコラーレで丘の上に出る→青い海をバックにナポリのシンボル、ヴェスヴィオ山を眺める→遥かソレント半島までゆったりとしたカーブを描くナポリ湾を眺めれば、ゲーテと同じく、世界三大美港「ナポリを見て死ね」のフレーズを受け入れることが出来ます「さしずめ古代円形劇場が旧市街だとすれば、それを取り囲む近代以降の市街地が階段状の客席」(紹介文) ナポリ旧市街がまるごと世界遺産 古代ギリシア時代に造成された

 メインストリートの一本が街を二分している様子を見ながら石畳の細い階段を降りていく・・・

陽光きらめく中、フニコラーレで丘の上に出る→青い海をバックにナポリのシンボル、ヴェスヴィオ山を眺める→遥かソレント半島までゆったりとしたカーブを描くナポリ湾を眺めればゲーテと同じく、世界三大美港「ナポリを見て死ね」のフレーズを受け入れることが出来ます

「さしずめ古代円形劇場が旧市街だとすれば、それを取り囲む近代以降の市街地が階段状の客席」(紹介文) ナポリ旧市街がまるごと世界遺産 古代ギリシア時代に造成されたメインストリートの一本が街を二分している様子を見ながら石畳の細い階段を降りていく・・・



古き良き時代のナポリを遠目に見た後、現実のナポリに目を移すのに格好なミステリを紹介します。人口300万、イタリア第三の大都会、犯罪組織カモッラ(ゴミ回収処理業を握る)の暗躍、日々発生する犯罪事件、『P分署捜査班』(創元推理文庫)シリーズはナポリ生まれの作家マウリツィオ・デ・ジョヴァンニの作品。ナポリをバックに個性的な登場人物が動き回る警察小説です。

 

私マルコが訪れた90年代、駅前広場ではたくさんのアフリカ系の人たちがシートを広げて雑貨を売っていた、警官の巡視時間がくると一斉にシートをたたんで姿を消していた。  2020年代の駅前広場はどうでしょう・・・