この町は12世紀に造られた人口湖に3方を囲まれれ、「水の都」とも呼ばれます。エトルリア人からローマに支配権が移った後、東ローマ帝国、ゲルマン諸民族と目まぐるしく支配権が入れ替わりました。14-17世紀はゴンザーガ家が支配、フェラーラから嫁いできたイザベッラはパトロンとして多くの芸術家を保護しました。その宮殿であるドゥカーレ宮殿にはゴンザーガ家の繁栄を偲ばせる多くの肖像画や壁画がみられます。近代にはいるとフランスとオーストリアの領土争奪戦の渦中に投げ込まれました。この激動の歴史によるものなのか、街並みは重厚で、歴史的ドラマの背景として登場し、町の名が世界に広がることになります。シェイクスピア 『ロミオとジュリエット』の中ではロミオが訪れ、ヴェルディ作曲のオペラ「リゴレット」ではマントヴァ公爵が登場します。歴史的な街並みが続く中心街は世界遺産になっており、天正遣欧少年使節が安土城を描いた屏風をローマ教皇に献上するため、ここを訪れたことで、近江八幡市の姉妹都市になっています。