激しい季節 1959 100分

監督ヴァレリオ・ズルリーニ 音楽マリオ・ナシンベーネ 出演ジャン・ルイ・トランティニアン エレオノーラ・ロッシ・ドラコ ジャクリーヌ・ササール

ズルリーニ監督はこの作品と『家族日誌』(1962)の2作品で映画史に残る監督となった。舞台は第2次世界大戦時のアドリア海に面したイタリアの高級避暑地・リッチョーネ。この地に滞在する上流階級の娘ロッサナ(ジャクリーヌ・ササール)は、戦火を逃れて別荘へ来たファシスト高官の息子カルロ(ジャン=ルイ・トランティニャン)と恋に落ちた。ある日、この地の上空にナチスの軍用機が威嚇するように飛んできて

、怖がった幼女が逃げ出して転んでしまうが、カルロがこの幼女を助けたことをきっかけにその母親、未亡人のロベルタ(エレオノラ・ロッシ=ドラゴ)と出会い、一目惚れをする。その後、カルロとロベルタは彼の別荘で逢い、甘美な曲に合わせて一緒に踊り、思わず強く抱擁した。それを見たロッサナは悲しみのあまり泣きながら立ち去ってしまう。兵役延期の期限が切れたカルロとロベルタは悩んだ末に駆け落ちを決意するが...ラスト近く、2人の乗った列車が空襲にあうシーンの迫力は際立っている。米映画マーヴィン・ルロイ監督『哀愁』に負けない余韻を持つ恋愛ドラマ。



離れ離れになっても 2020 135分

監督ガブリエレ・ムッチーノ 音楽ニコラ・ピオヴァーニ 出演ピエルフランチェスコ・ファビーノ ミカエラ・ラマッツォッティ クラウディオ・サンタマリオ キム・ロッシ・スチュアート 映画前半では、1982年のローマ、3人の16歳の少年ジュリオ、パオロ、リッカルドと同年の少女ジェンマが織りなす青春の日々がスピーディに描かれる。ジェンマはパオロと恋におちていたが、母を亡くすとナポリで暮らす伯母のもとへ引き取られる。ナポリで放蕩生活に入り浸るジェンマだったがパオロとの文通は続けた。1989年、それぞれ教師(パオロ)、俳優(ジュリオ)、弁護士(リッカルド)として社会に出た3人の男たちはジェンマと再会、4人の関係が織りなすドラマが現代まで続く。この40年間の現代史のなかで4人は家庭の崩壊、友情の亀裂に翻弄されつつも一生懸命生きる。そして、親子愛と友情の絆を再確認し、自分の子供たちといっしょに新年のパーテイを過ごすフィナーレを迎える。邦題「離れ離れになっても」原題「より良き時代」がまた巡ってきたラストに目頭が熱くなりました。T

はじまりは五つ星ホテル 2013 82分

監督マリア・ソーレ・トニャッツィ 出演マルゲリータ・ブイ ステファノ・アッコルシ

ローマ在住の独身女性イレーネは、高級ホテルの覆面調査員。素性を隠して世界各国の5つ星ホテルに滞在しては、

サービスの徹底度を事細かくチェックする。イレーネには、かつての婚約者アンドレア、ローマに住む妹のシルヴィアがいる。二人の娘の子持ちのシルヴィアは、未婚の姉を気遣っていた。イレーネは妹の幼い二人の娘を連れて南イタリアに出掛けるが、夜になって、『ママに会いたい。』と泣かれて、自分のこれまでの生き方に思いを巡らす。アンドレアが、今付き合っている彼女が妊娠したと聞き、また、旅先で知り合った人類学者のケイトという女性が、ホテルの一室で病死、彼女の死を知らせる血縁縁者が一人もいないことも知り、自分の将来を暗示されているようで不安にかられる。気持ちに整理をつけたイレーネは新たな「一人旅」(原題)に颯爽と出かける。旅行気分を味わいながらドラマを楽しみましょう。D



パンと恋と夢 1953 91分

監督ルイジ・コメンチーニ 後味のよさ抜群のコメディです。警察署長役のデ・シーカの演技は超一流、監督として巨匠と言われるのも納得。ジーナ・ロロブリジダの美しさは他の女優とカテゴリーが違いますね。3年後、フランス映画『ノートルダムのせむし男』のエスメラルダ役で世界中にファンが広がりました。ルイジ・コメンチーニ監督作品の中でも特にヒットしたのも納得。同時期に公開された邦画 久松誠二監督「警察日記」も名作、2作品ともシチュエーションはよく似ていて、登場人物も心やさしい善人ばかり、しかし、イタリア人と日本人の民族性の違いからか、感動の量は同じでも質が異なるようです。D

バールに灯ともる頃 1989 95分

監督 エットーレ・スコラ ヴェネツィア国際映画祭主演男優賞 2人受賞 父マストロヤンニが久しぶりに息子マッシモ・トロイージが働いている町に会いにくる。二人はこれまでしっくりいっていなかったようだ。お互いに和解したいが糸口が見つからない。父親のかたくなさと息子の意地の張り具合のせいか、お互い望んでいるのに心が繋がらない。この映画を撮り終えると2人は亡くなる。マストロヤンニは72、トロイージは41。すでに故人となってしまった現在、この2人の会話劇は涙なくして見られません。D



8 2/1      1963    140分

監督フェデリコ・フェリーニ 音楽ニーノ・ロータ 出演マルチェロ・マストロヤンニ アヌーク・エーメ サンドロ・ミーロ クラウディ・アカルディナーレ     マストロヤンニ演じる主人公グイドは一流の映画監督、体調を崩した彼は保養地に行くが妻・愛人・仕事の諸問題から逃れることが出来ない。グイドにとってすべて煩わしく関係が断つこともできない惰性ので生きているだけだ、願望のカルディナーレとの恋も実らない、まさに上流階級の退廃の典型。少年時代の夢がときおり現実を忘れさせる。夢と現実が交錯するところ、ラストシーンの踊りの場面に至っての感動の深さ、など、フェリーニの代表作です。全編を流れる哀調あふれるニーノ・ロータの音楽も素晴らしい。タイトルにはあまり意味がなく、監督にとって8作品目、共同監督作品1を加えて、8.5です。D

薔薇の名前   1986年   仏西独伊合作 132分

監督ジャン=ジャック・アノー 出演ショーン・コネリー クリスチャン・スレーター  原作ウンベルト・エーコ   14世紀、北イタリアのカトリック修道院で連続殺人事件が起きる。ここを訪れた二人のフランチェスコ会修道士とドミニコ会の見習い修道士が解決を頼まれる。キリスト教の宗派がいっぱい出てくる、異端審問官まで出てくる、原作は記号学と中世美学の大家ウンベルロ・エーコ・・となると私たち日本人にはちょっと辛い、事前学習が必要?と思いがちですが、映画に関しては大丈夫。名探偵ホームズと相棒ワトソンの活躍の場がロンドンから北イタリアの人里離れた僧院に移った、と考えて謎解きを純粋に楽しみましょう。登場人物は奇怪で個性的な顔の僧侶ばかり、中世の修道院の情景が恐怖を盛り上げる、探偵役の修道士ウィリアム(コネリー)と若き修道士アドソ(クリスチャン・スレーター初登場)が異次元空間にはいったかのような印象。さて、「薔薇の名前」の意味は?迷宮図書館の謎は? 米映画の名作オーソン・ウェルズ監督・主演『市民ケーン』では記者が「バラのつぼみ」の謎を解くドラマでしたね。 エーコの原作は世界で数千万部出版されているとかで、原作も読んでみます。→文学コーナー D



バラキ 1972 129分

監督テレンス・ヤング 出演チャールズ・ブロンスン リノ・ヴァンチュラ ジル・アイアランド  イタリア移民の子でハーレムで育ったヴァラキ(ブロンスン)はニューヨークを牛耳るマフィアのマランツァーノ一家に加わり、運転の仕事から幹部にまで昇格した。五大ファミリーの抗争が展開するうち、マランツァーノが殺される。ヴァラキは新たなボス、ジェノヴェーゼ(リノ・ヴァンチュラ)の下に入り麻薬取引に手を出しボスともども逮捕される。ボスはヴァラキが密告したと思いこみ、1962年、アトランタの刑務所内で仲間をつかってヴァラキを殺そうとするが失敗。ヴァラキはボスへの復讐からマフィアの組織のすべてをFBIにぶちまける。いったん組織に入ると抜け出すことができないマフィアの怖さが伝わる実録物語。007/サンダーボール作戦で名を上げたテレンス・ヤング監督、同年公開の「ゴッドファーザー」の影に隠れてしまいました。C

波止場 1963 110分

監督レナート・カステラーニ 音楽カルロ・ルスティケリ 出演ジーナ・ロロブリジーダ ジャン=ポール・ベルモンド トーマス・ミリアン

イタリアの三つの港、ジェノバ、リボルノ、シチリア島のメシーナを背景に、港に住む人々の哀歓をうたいあげた。ジェノバで兄と一緒に船員相手の下宿屋を営むマルゲリータ(G・ロロブリジダ)が、“リボルノから来た男”(J・P・ベルモンド)に惚れこむ。この“リボルノの男”は粗野で下宿代など払わないが結局は彼の魅力に屈服してしまう。“リボルノの男”は、マルゲリータの下宿で知りあった老人ドルードとともに人稼ぎしようとするが・・・仏俳優ベルモンドがイタリア映画でも粋な男を演じました。T



ピノッキオ 2002 108分

監督ロベルト・ベニーニ 出演ロベルト・ベニーニ ニコレッタ・ブラスキ

カルロ・コッローディ作『ピノッキオの冒険』(1883)を忠実に映画化 主役を演じるベニーニの風貌と観客が持つピノッキオのイメージが重なっていけば大きな感動が得られます。イタリア・トスカーナ地方、夜明け前のフィレンツェの街を200匹のネズミに引かれた馬車が青い妖精を乗せ走り抜ける。妖精の放った青い蝶が止まった一本の丸太は生き物のように跳ね回り、街中を転がっていく。やがて、その丸太はジェペットじいさんの手に渡り、彼はその木で男の子の人形を作るとピノッキオと名付けた。ところが、人形は完成するとすぐにあちこち走り回り、好き勝手のし放題。そしてイタズラの度が過ぎて鼻が伸びてしまったピノッキオの前に妖精が現われ、ピノッキオは良い子になって人間になることを誓うのだが…。

ひまわり 1970年 107分

監督 ヴィットリオ・デ・シーカ 音楽ヘンリー・マンシーニ 出演ソフィア・ローレン マルチェロ・マストロヤンニ リュドミラ・サベーリエワ   大画面いっぱいのひまわり畑とヘンリー・マンシーニの切ない音楽から始まる。次の場面は第二次大戦中のミラノ、役所で戦争に行った夫の安否を尋ねている。ジョヴァンナ(ローレン)の悲痛な面持ちが回想シーンで大転換。夫のアントニオ(マストロヤンニ)と新婚生活、『昨日.今日明日』の艶笑喜劇が蘇ります、ローレンの感情表現は大きな目と口で、どんな俳優にも負けない情熱そのものアントニオが24個も卵を使ってオムレツを作る場面が喜劇のクライマックスとすれば、後半の物語は再び現実へ、悲しみのクライマックスが用意されている。アントニオは厳寒のロシア戦線に送られて行方不明、戦後ジョヴァンナが復員兵の言葉を頼りにソ連に行ってみると別人のようなアントニオを見つけた。ロシア人女性マーシャ(サベーリエワ)と結婚し子供もいる、マーシャによれば凍死寸前のアントニオを助けた、彼は記憶を喪失していた。ウクライナにもひまわり畑があった、ファーストシーンのひまわりと違って観客の魂を揺さぶる花畑だ。名作揃いのデ・シーカ監督にまた1つ傑作が加わりました。C

 



ふたりの女 1960 100分

監督ヴィットリオ・デ・シーカ 原作アルベルト・モラヴィア 脚本チェーザレ・ザヴァッティーニ 出演ソフィア・ローレン ジャン=ポール・ベルモンド  

 ドイツ占領軍と連合国軍のにらみ合いが続く第二次世界大戦末期、 母と娘の疎開と逃避行を描いた。わずかな食糧で悲嘆にくれる母子を助けようとした左翼青年ミケーレ(ベルモンド)はドイツ軍の道案内役を強要させられてしまう。母チェジーラ(ローレン)は娘のロゼッタを連れ、疎開先の郷里からローマに戻る途中、2人は教会堂の中で兵士たちにレイプされる。まだ13歳の娘はあまりの衝撃で間隔が麻痺し、言葉を失い、母は絶望のあまり泣き崩れる。兵士たちはフランス軍のモロッコ人部隊だった。連合軍のジープと出会った母親はさかんに抗議するが、言葉も通じずジープは立ち去る。加害兵士たちはなぜモロッコ人部隊なのかややレイシズムを感じる。母娘は強くたくましく生きていく・・・ソフィア・ローレンはアカデミー最優秀女優賞を得た。T  

ブーベの恋人 1963 111分

監督ルイジ・コメンチーニ 音楽カルロ・ルスティケリ 出演クラウディア・カルディナーレ ジョージ・チャキリス 

第二次大戦末期、パルチザンだったマーラ(カルディナーレ)の兄が戦死、彼女はお悔みに来たブーベ(チャキリス)に惚れる。 共産党員ブーベは忙しく、なかなか会えない、ブーベは活動中に殺人事件をおこし、国外逃亡するがマーラは都会で仕事をしながら待つ。ブーベが14年の刑に服することを知っても彼の妻になることを決意する。田舎育ちの純朴な少女を演じたカルディナーレのまぶしそうな笑顔、ウエストサイド物語での役柄そのままのチャキリス、そして何より、ルスティケリの哀愁に満ちたテーマ曲が素晴らしい。T



ブラザー・サン・シスタームーン 1972 121分

監督フランコ・ゼフィレッリ 音楽ドノヴァン 出演グレアム・フォークナー ジュディ・ボウカー アレック・ギネス

13世紀、アッシジの聖フランチェスコの歴史を描いたキリスト教映画。音楽と美しい自然が宗教映画の枠をとっぱらった。大商人の息子フランチェスコは隣国との戦争に参加するが熱病のため帰還。病が癒えると信仰に目覚める。小鳥のさえずり草花の美しさを覚え「神の恵みを感じた」。すべてを捨てて荒野に行き、崩れた教会堂の再建を始める。教団が作られることを危惧したアッシジの司教は再建された教会を焼いてしまった。フランチェスコは仲間とともに教皇に会いにローマへ行く、高位の人々に理解されず捕えられてしまうが教皇インノケンティウス3世(アレック・ギネス)は彼を解き、教団成立を認めた。「ロミオとジュリエット」1968に続いて、ゼフィレッリ監督は新人俳優を抜擢して爽やかな青春映画を作った。C

ふたりのトスカーナ 2000 102分

監督アンドレア・フラッツィ 出演イザベラ・ロッセリーニ ジェローン・クラッペ   映画監督でもあるイタリアの女流作家ロレンツァ・マゼッティの自伝的小説『Ilcielo cade (天が落ちてくる)』の映画化1943年のイタリア、ナチズムとファシズムの占領地となったトスカーナ:フィレンツェ郊外で起きた悲劇を描いた。事故で両親を亡くした幼い姉妹ペニーとベニーはユダヤ人のアインシュタイン氏と結婚した伯母カッチェン(イザベラ・ロッセリーニ)のもとへ引き取られる。姉妹は美しい自然の中での健気に生きる、学校や森の小川ではしゃぐ子供たちにとって戦争は遠い世界の出来事だった。しかし、この楽しい日々は突然終わる、連合軍がイタリア半島に上陸するとナチスは虐殺をしながら撤退していく、姉妹は教会通いをしていたためユダヤ人ではないと判断されるがアインシュタイン一家を見舞った悲劇に胸を突かれる。イザベラ・ロッセリーニは母親イングリッド・バーグマンと瓜二つ、ここまで似ている母娘は他にいません。D

 



フォンターナ広場 2012 129分

監督マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ 出演ヴァレリオ・マスタンドレア ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ ラウラ・キアッティ ルイージ・ロ・カーショ

1969年12月12日16時37分、ミラノ大聖堂の裏側、フォンターナ広場に面した全国農業銀行が爆破される。死者17人、負傷者88人、国家を揺るがす未曽有の大事件である。左翼の関与を疑う捜査当局はアナキストたちを次々に連行、だが指揮をとるカラブレージ警視はアナキストのリーダー的存在であるピネッリの人間性を信頼し、今回の爆破が彼らの犯行だとは簡単には信じられなかった。しかし、カラブレージが取調室を離れた隙にピネッリが転落死をしてしまう。自殺か、事故死か、殺人か、爆破事件の真相は?ピネッリの死の真相は?カラブレージは果たしてどこまでこの闇を解明できるのか?ポリティカルサスペンスの傑作です。C

副王家の一族 2007 126分

監督ロベルト・ファエンツァ 原作デ・ロベルト 出演アレッサンドロ・プレツィオージ ランド・ブッツァンカ 

舞台はシチリア第二の都市カターニア、時代は19世紀後半 15人の登場人物はみなウゼーダ伯爵家に属し、スペイン王の命により永らくシチリアを支配してきた副王と血縁でつながっている。1894年発表のデ・ロベルト小説が原作だけにヴェリズモ(真実主義)の重厚さが見られる。時代背景が同じヴィスコンティの『山猫』をに比べるとストーリーが家族間の愛憎劇にポイントが置かれ、スケールがこじんまりしてはいるが、時代の雰囲気は十分感じることはできる。T



フェリーニのアマルコルド 1974 124分

監督フェデリコ・フェリーニ 音楽ニーノ・ロータ 出演マガリ・ノエル ブルーノ・ザンニ   アマルコルドは監督フェリーニの故郷リミニのことばで「私は思い出す」という意味です。ニーノ・ロータのノスタルジックなメロディをバックに懐かしい田舎町の風景とそこでの人々の生活風景が坦々と描かれる、障害者も健常者も一緒にたくさん出演している、その公平さがすがすがしい。晩年のフェリーニはストーリーがなくなる傾向があるけど、アマルコルドには一応、基本となる筋立てはあります。少年チッタの町のマドンナ、グラティスカへの憧れ、反ファシストの父親を描きながらファシズムに傾倒していく人々への厳しい視線を感じます。D

フェリーニのローマ 1972 120分

監督フェデリコ・フェリーニ 出演ピーター・ゴンザレス アンナ・マニャーニ  幻想的な映像がエネルギッシュに続く、現代のローマを見せる。ストーリーはほとんどなく、フェリーニを思わせる青年が登場するが主役はあくまでもローマ。かれの故郷はローマではないが、学校・映画館・旅行ではローマの自慢話、劇中、ローマ在住のアメリカ人が「ローマは教会と映画が幻想を生み出す」と話す。コロッセオやパンテオンが、ルネッサンスやバロックが現在と同居する、このこと自体が幻想である、「永遠のローマ」は幻想なのか?フェリーニのローマへの想いが綴られる、一抹の不安を感じさせるラスト、バイクの爆走シーンが印象的。D



フェリーニの道化師    1970    93分

監督フェデリコ・フェリーニ 音楽ニーノ・ロータ 出演フェリーニ アニタ・エクバーグ フェリーニ自らの幼少期のサーカス体験と道化師との出会い、撮影所に道化師たちを招き入れ再現された。サーカス小屋に集まった道化師たちのお祭り騒ぎ、仲間の葬式、フェリーニ自身によるインタビュー、フェリーニは道化師に特化して人生の悲哀を語った。ニーノ・ロータの音楽がこの映画には不可欠。興行的には散々、私的には好ましくDVDをゲット。『フェリーニ映画と人生』:フェリーニ、哲学を語る「世界はサーカス、人は道化師」「道化師には白い道化師(主人・金持ち・理性・順応者)とオーギュスト(召使・貧乏人・狂気・反抗者)の2種類がある。」「自分はオーギュスト、しかし白い道化師でもある」D

フェリーニのカサノバ 1976 154分

監督フェデリコ・フェリーニ 音楽ニーノ・ロータ 出演ドナルド・サザーランド ティナ・オーモン 

ヴェネツィア生まれの希代のプレーボーイ、ジャコモ・カサノヴァ、放蕩的人生を送った男の代名詞カサノヴァ、フェリーニがどう描くか、とても興味がありました。チネチッタ撮影所に再現された舞台装置はフェリーニの想像力・創造力によってでしか成し得ないものでした。18世紀ヴェネツィア、貴族社会の豪華絢爛の世界をわざと作り物であることを強調するような表現、見るものによっては退いてしまうしまうぐらいの徹底ぶり、しかしだからこそフェリーニは夢の世界の如く描くことができたのではないでしょうか。ニーノ・ロータの色彩豊かな音楽、真っ白なサザーランドのメイクが18世紀社交界の退廃的な日常を絵巻のように見せてくれました。D



フランチェスコ 1989 157分

監督リリアーナ・カヴァーニ 音楽ヴァンゲリス 出演ミッキー・ローク ヘレナ・ボナム・カーター

13世紀の聖人・アッシジのフランチェスコの生涯を、その弟子たちとキアラの回想によって描いている。裕福な商家の家に生まれ放蕩生活を送っていた青年フランチェスコ。ペルージャとの戦いで捕虜になっていた時に、イエス・キリストの福音書によって回心し、裕福な両親と別れ、ハンセン病療養所での奉仕活動をしながら、布教活動に身を投じていく。フランチェスコはこの行動を続けるために、ローマ法王に会いに行く。初めのうちは冷やかだった法王も、運動の大きさに無視できなくなる。しかし、修道会の中にはフランチェスコに疑問を持ち、彼を非難する者もいる。悩んだフランチェスコは山にこもり、本物の悟りを神に請う。そして、ある時突然、岩場で横になっている時、聖痕(スティグマータ)が現れる。カヴァーニ監督はフランチェスコの生涯をていねいに振り返り、慈善団体が教会の既存秩序(社会の秩序)に異議を唱えるところを描いた。D



ベリッシマ 1951 115分

監督ルキノ・ヴィスコンティ 出演アンナ・マニャーニ アレッサンドロ・ブラゼッティ

 ローマ・チネチッタ撮影所 マッダレーナ(アンナ・マニャーニ)は幼い娘をオーディションに合格させようとあらゆる手段を講じる。 娘の幸福を願ってつねに前向きで明るい女性を演じたアンナ・マニャーニは、まさに本領発揮、母性愛に満ち、女優になるという自分の夢を託す。戦後の社会もようやく安定を取り戻し、誰もが生きるのに精いっぱいだが、どこか溌剌とした時代の息吹を感じさせてくれる。監督役をネアレアリズモの先駆的な作品『1860年』をつくったアレッサンドロ・ブラゼッティ自身が演じている点も忘れがたい。D 

ベニスに死す 1971 131分

監督ルキノ・ヴィスコンティ 原作トーマス・マン『ヴェネツィアに死す』 出演ダーク・ボガード ビョルン・アンドレセン シルヴァーナ・マンガーノ トーマス・マンの原作では主人公アッシェンバッハはドイツ人文学者ですが映画では音楽家として登場します、作曲家グスタフ・マーラーがモデルで彼の作品交響曲第5番が流されます。夏のベニスへ保養にきた初老の作曲家アッシェンバッハは同じホテルに滞在するポーランド人一家の美少年に出会い心を奪われる。少年の美しさを追いかけてコレラの蔓延するベニスを動き回る、客のほとんどがコレラを恐れて引き揚げていっても彼は滞在し続ける。醜く老いていく主人公をダーク・ボガードが演じる、セリフは少なく、ほとんど地で行っているようなボガードの演技はやはりヴィスコンティ監督の緻密な演出のおかげ。美少年のビョルン・アンドレセンはほとんどセリフがありません。死臭が広がる退廃的なベニスで醜悪な老人が哀れにさまよう。絵画を思わせる映像にマーラーの悲愴な音楽があいまって、耽美派ヴィスコンティにしかできない芸術作品です。C



ベン・ハー 米映画 1959 222分

監督ウィリアム・ワイラー 原作ルー・ウォーレス  音楽ミクロス・ローザ 出演チャールトン・ヘストン スティーヴン・ボイド ハイヤ・ハラリート ジャック・ホーキンス ヒュー・グリフィス 

古代ローマを背景として、一人のユダヤ青年の波乱万丈の生涯をキリストの物語に絡ませて歴史スペクタクルとして見せた。59年度アカデミー賞では作品賞、監督賞を含む史上最多の11部門を受賞。戦車競走の比類のない迫力は映画史上最もスリリングな15分間となった。

 

西暦1世紀の初め、ローマ帝国下のユダヤ人地区エルサレムにローマ駐屯軍の新将校メッサラ(スティーヴン・ボイド)が着任した。彼はこの地の豪族の息子ベン・ハー(チャールトン・ヘストン)と幼ななじみだった。しかし、立場を異にする二人は対立するようになり、ある事件から反逆罪に問われた、メッセラは無罪の口添えをこわれたが、拒否した。ベン・ハーは奴隷船に送り込まれるが、途中、砂漠で渇きに倒れようとした時、飲み水を恵んでくれた人があった。母ミリアム(マーサ・スコット)や妹ティルザ(キャシー・オドネル)は牢に入れられ、ライ病患者となっていった。

ローマ艦隊が海賊船団と戦った際、ベン・ハーは司令官アリアス(ジャック・ホーキンス)の命を救った。彼はその養子に迎えられ、ユダヤの地に帰った。そこでベン・ハー家の財宝を守っていた執事サイモニデス(サム・ジャフェ)とその娘エスター(ハイヤ・ハラリート)にめぐり合った。エスターは、ライの谷へ送られていくベン・ハーの母と妹に出会っていたが、彼女らの願いで2人は地下牢で死んだと告げた。ベン・ハーは2人の仇を討つことを誓い、大戦車競争に出場し、メッセラを破った。重傷を負ったメッセラは母と妹はライの谷にいるとベン・ハーに言った。早速彼は母と妹を迎えた。途中、十字架を負って刑場に向かうキリストを見送った。かつて砂漠で水を恵んでくれた人だ。今度はベン・ハーが1杯の水を捧げた。その行列を見守った母と妹は、不治の病いが奇蹟的に回復した。C



ベン・ハー』は紛れもなく聖書映画(サブタイトルはキリストの物語)。50年代、ハリウッドに”赤狩り”の風が吹いていましたが、聖書の話なら嫌疑を受けることもない、という時代の風潮で『クオ・ヴァディス』1951、『聖衣』1953、『十戒』1956、『ソロモンとシバの女王』1959などの聖書映画が次々と作られました。ベン・ハーは厳格なユダヤ教徒。家の出入りの際に扉の側柱にあるメズザ(ケースに入れられたヘブライ語の礼拝文が記してある羊皮紙)に触れる場面、戦車競走の前にダビデの星を衣につける場面などで分かります。ベン・ハーがイエスと直接顔をあわせる場面は2回。一度目は砂漠で強制行軍をしていて渇きで倒れたときのこと、一つの手がベン・ハーの顔と手に水を注ぎ彼に水を飲ませその髪を撫でるベン・ハーはその人の顔を見つめるがイエスの顔や声は出ないまま。二度目は映画の終盤、立場が逆転してイエスが十字架の重みで転んだときベン・ハーは以前砂漠で水を飲ませた人物だと分かり水をやろうと走り寄る、二人は互いの目を見ながら手を触れあう。ローマ兵の妨害でイエスに水を飲ませることはできなかった。一度目と二度目の対比によって人間ベン・ハーには成し得ないことをイエスは達成した、神の力を表現していました。2人の手が触れ合う映像は神とアダムの手が触れ合う様子を描いたミケランジェロの絵画を再現している。この絵画は映画の始まる前の序曲が流れる場面でスクリーン一杯に映し出されていました。この映画はユダヤ人だけではなくアラブ人も好ましい描き方をしています。ヒュー・グリフィス演じるアラブの族長はユダヤ人ベン・ハーに友情をさしのべ、自分の戦車の操縦を任せます。

ワイラー監督は後日、インタビューに答えるかたちで中東地域におけるアラブとイスラエルの平和的共存を願っていました。ベン・ハーは結局、キリスト教徒になりましたが映画の終盤にはユダヤ教徒の慣習を大事にしている様が描かれていました。


塀の中のジュリアスシーザー 2012 76分

監督パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ 出演コジーモ・レーガ サルヴァトーレ・ストリアノ ジョヴァンニ・アルクーリ  ローマ地下鉄A線レビッビア駅近くの刑務所で実際の囚人がシェイクスピア劇「ジュリアス・シーザー」を演じる。

刑務所では、囚人たちによる演劇実習が定期的に行われており、出演を希望する囚人たちがオーディションで選ばれる。オーディション場面での囚人たちの劇的な演技から観客は釘付けになる。映画はこのオーディション風景から稽古シーンを中心に構成されている。様々な罪を犯した死刑囚や長期懲役者たちが、シーザーやブルータス、カシウス、アントニウス等主要キャストを務める。囚人たちは演技の練習を行っていくが、やがて登場人物たちと同化していき、刑務所内はまるで本当の古代ローマのようになっていく。監督タヴィアーニ兄弟の健在ぶりが知れて嬉しい。舞台の本番シーンはカラー映像、それ以外は基本的にモノクロ映像である。T

ペッピーノの百歩 2000 104分

監督マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ 出演ルイジ・ロ・カーショ ルイジ・マリア・ブッルアーノ ルチア・サルド 

ジョルダーナ監督が1970年代に起こった実際の事件をモチーフに映画化し、2000年のイタリア映画祭で最も注目を浴びた。この作品で社会派ドラマの名手として登場し、次作の『輝ける青春』でその実力を発揮した。2000年ヴェネチア映画祭脚本賞、アカデミー賞外国語映画賞イタリア代表など多数の国際映画祭で好評価を得た。30歳の若さで殺された実際の人物、ジュゼッペを演じたルイジ・ロ・カーショは映画初出演だったが、この作品で認められスターの仲間入りを果たした。ペッピーノ(ルイジ・ロ・カーショ)は、マフィアが支配するシチリアのチニシという街に生まれた。マフィアのボスであるターノの家は、彼らの家から百歩しか離れていないところにあった。ペッピーノが青年となった1960年代、各地で同世代の若者たちが伝統的価値観を拒絶して騒動を起こした。ペッピーノは仲間たちとマフィアを糾弾する新聞を発行し、ラジオ局を開設する。マフィアとの緊張は日に日に高まり、ある日、父親は何者かによって殺される。それを機に、ペッピーノは議員に立候補することを決心するが……。



ポー河の水車小屋 1949 98分

監督アルベルト・ラットゥアーダ 脚本フェデリコ・フェリーニ 出演カルラ・デル・ポッジョ ジャック・セルナス

イタリア現代文学作家リカルド・バッケッリの小説を映画化、ラットゥアーダ監督の代表作となる 戦後の過酷な現実から生まれたネオレアリズモの傑作群の1つ 地方の農村、ポー河デルタ地帯などに目を向け、ローカルなネオレアリズモを目指した。19世紀末、北イタリア、フェッラーラ近くのポー河流域、粉ひき屋(水車小屋)の娘ベルタは、土地所有者の息子オルビーノと婚約した。ポー河の自然と戦うベルタの家族の中には少々知恵は足りないが人一倍家族思いの兄プリンチヴァッレがいた。彼は脱税のため粉挽メーターをごまかしていたが、国税局に発見されそうになり、家に放火して証拠を消した。社会主義勃興期、ストライキがおこり、地主達が軍隊を呼び、ストは分裂、この混乱の中、妹がオルビーノに辱められたとの讒言を信じたプリンチヴァッレは弁明しようとするオルビーノを殺害、死体は川に流される。ポー河の溺死者は愛人の手に拾われた時成仏出来るという土地の言い伝えで、オルビーノを探しに出かけたベルタは、翌朝河口で愛人の死骸を抱き上げることが出来た。  D

ポー川のひかり 2007 92分



ボッカチオ’70 1963 208分

イタリアの巨匠監督4人によるオムニバス形式のコメディ作品。

4話全てが楽しく、14世紀の作家ボッカチオがご覧になれば自身の作品『デカメロン(十日物語)』の十一日目に加えたいとおっしゃるに違いない笑い(^^♪第1話「レンツォとルチアーナ」 監督マリオ・モニチェッリ 主演マリサ・ソリナス 社内結婚を隠す男女のコメディ。第2話「アントニオ博士の誘惑」 監督フェデリコ・フェリーニ主演アニタ・エクバーグ主演 猥せつなことが大嫌いなお堅い博士。家の前にたわわな胸のアニタの巨大ポスターが立てられて大騒動に。第3話「仕事中」監督ルキノ・ヴィスコンティ主演ロミー・シュナイダー 娼婦と遊んでいることが資産家の父を持つ妻にバレて、銀行を凍結されてしまう夫。第4話「くじ引き」監督ヴィットリオ・デ・シーカ 主演ソフィア・ローレン見世物小屋の射的場で働くゾーエは、自分がくじ引きの景品になり、客を集めている。当たったオジちゃんは大喜び。しかし、若者と恋に落ちたゾーエはくじ引きの景品になることをやめる決意をする。T

僕のビアンカ 1984 98分

監督ナンニ・モレッティ 出演ナンニ・モレッティ ラウラ・モランテ

ナンニ・モレッティがイタリア映画の新星として、演出家であり役者でもある点、まるで第二のデ・シーカのように映画ファンの前に登場しました。極度の潔癖症であるミケーレ(ナンニ・モレッティ)にとって、新任教師として赴任した学院の自由奔放な校風はどうしても馴染めない。またアパートのベランダから覗ける向いの部屋のカップルであるアウローラ(エリンカ・マリア・モドゥーニョ)が、純情そうでいながら他の男と抱きあったりしているのが気になって仕方がなかった。そんなミケーレにとって、同僚の仏語教師である恋人のビアンカ(ラウラ・モランテ)と一緒にいる時が一番心が安まったが、。そんなさ中、アウローラが何者かによって殺される事件が起きる・・・T

 



ボローニャの夕暮れ 2008 104分

監督プピ・アヴァティ 音楽リズ・オルトラーニ 出演シルビオ・オルランド フランチェスカ・ネリ アルバ・ロルバケル

第2次世界大戦前後のボローニャを舞台に描く家族ドラマ。17歳の女子学生ジョバンナは情緒不安定気味である、心優しい父ミケーレと美しい母デリアに見守られている。奥手で地味なジョヴァンナは、美人で社交的な友人のマルチェッラを殺してしまう。ジョヴァンナは警察に精神異常と判断されて、精神病院を送らる。ミケーレは事件の背景にこれまでの家族関係の影響があると考え、自責の念からジョアンナの元へ通い、献身的に支えていく。空爆下でのボローニャ市民、ファシスト協力者、パルチザンの人民裁判、瓦礫のまちを行く市電など、時代の世相が再現され、余韻の残るラストも素晴らしい。ジョヴァンニ役のアルバ・ロルバケルはこれからのイタリア映画に欠かせない女優になるでしょう。T

ほんとうのピノッキオ   2019  124分

監督マッテオ・ガローネ 出演ロベルト・ベニーニ フェデリコ・エラピ  物語のみならず映像や美術、ファッション、特殊メイク(ピノッキオを演じた子役は毎回、数時間をかけて特殊メイクを施された)、数々の魅力的キャラクターが

独特な世界を作り上げた。貧しい木工職人のジェペット爺さんが丸太から作った人形が、命を吹き込まれたようにしゃべり始めた。

ピノッキオと名付けられたやんちゃな人形は、ジェペットのもとを飛び出して、森の奥深くへと誘われる。道中、心優しき妖精の言いつけにも、おしゃべりコオロギの忠告にも耳を貸さない。なおも命からがらの冒険を繰り広げるピノッキオは、はたして「人間の子どもになりたい」という願いを叶えられるのだろうか……。物語は非常に教訓に満ちていて大人も子供も引き込まれるファンタジー。「ゴモラ」「ドッグマン」で知られるマッテオ・ガローネ監督の次作が楽しみです。T



ポンペイ最後の日 1960 103分

監督マリオ・ボンナルド セルジオ・レオーネ 出演スティーヴ・リーヴス クリスチーネ・カウフマン

西暦79年、ヴェスヴィオ火山の大噴火により火山灰に埋もれて消滅したナポリ湾に臨むポンペイが舞台。リットンの小説「ポンペイ最後の日」の映画化。

当初、監督はマリオ・ボンナルドであったが、病気のため降板、セルジオ・レオーネが引き継いで完成させた。クレジットなしではあるが、レオーネの初監督作品となった。100人隊の青年隊長グラウカスは久しぶりに故郷ポンペイに帰ってきた。その日、グラウカスは暴走する馬車から執政官アスカニウスの美しい娘アイオネを救った。この2人が幾度かの危機を乗り越え、火山の噴火から逃れる。60年代次々と制作されたイタリア史劇の代表作。殺伐としたドラマにドイツ人女優クリスチーネ・カウフマンの可憐さが際立った。T

ポンペイ 2014 105分

監督ポール・W・S・アンダーソン 出演キット・ハリントン キャリー=アン・モス エミリー・ブラウニング キーファー・サザーランド

古代ローマ時代、一族を殺されたケルトの騎馬民族の少年マイロは、奴隷商人に拾われ剣闘士となる。その戦闘能力を買われたマイロはポンペイに連れて来られる。彼は街の有力者の娘カッシアと出会い、恋に落ちる。しかし、魅力的なカッシアを手に入れようとする元老院議員コルヴスによってマイロは闘技場へと送り出される。闘技場での激闘のさなか、火山が爆発、噴出する火山灰と大津波から2人は逃れられるかどうか・・カナダ・トロントのシネスペースでポンペイを正確に再現、CG効果は最小限にとどめて撮影されたことでリアリティあふれるポンペイの埋没を体感することができる。C



僕の瞳の光 2001 120分

監督ジュゼッペ・ピッチョーニ 出演ルイジ・ロ・カーショ サンドラ・チェッカレッリ シルヴィオ・オルランド

ローマ。若く生真面目なハイヤー運転手アントニオ(ルイジ・ロ・カーショ)は、空想好きでSF小説が手離せない。ある晩、猫を追って飛び出してきた少女リーザを轢きそうになった

アントニオは、彼女の母マリアと知り合う。マリアは一人で冷凍食品店を経営し、女手ひとつで娘を育てていた。マリアに惹かれたアントニオは偶然を装ってレストランで会食することに成功する。この母娘を助けようと、彼女がサヴェーリオ(シルヴィオ・オルランド)への支払いに苦労しているのを知ると、彼女には何も言わず、サヴェーリオの運転手を買ってでる。マリアは前夫への怒りが収まらないマリアはリーザとの生活をに精一杯で、アントニオの好意に冷たく答えるばかり。D

主演のルイジ・ロ・カーショがヴェネチア国際映画祭で男優賞を受賞 

ポー川のひかり 2006 94分