前8世紀ギリシア人植民都市として成立。物理学者アルキメデスの生誕地であり、前3世紀、殺害された場所でもある。中央駅からウンベルト通りに行く途中で小ぶりのホテルに空室をゲット。パスポートをフロントに預けた時、棚(鍵がない、新聞紙や週刊誌がおいてある)の下に無造作に置かれるのを見て少々不安を覚えました。暗くなってからの外出は控えたほうが良い雰囲気。ホテルから北にむかって20分ほど行くとギリシア劇場、前3世紀岩場をくり抜いて造られ、収容能力1万5千人、悲喜劇の上演や集会の場として利用された。スケールの大きさに驚きます。次は南にいて橋を渡ってオルティジア島に行きましょう、ガイドブックによると入江の東側にあるこの島にはシラクーザがかつてアテネやアレクサンドリアと並ぶ文化の拠点だった、数々の証拠が残されている、とのこと。円形闘技場、ドウオーモ(17世紀の大地震後ギリシア時代の柱を生かして建設)、アレトゥーザの泉(ギリシア神話に基づく遺跡)などを見ると、太宰治『走れメロス』を今一度読んでみたくもなります。